緊急で理科と国語のテスト範囲をフォロー!! [代表:宮谷] 10日木曜日から一足早く鶴川中学校の定期テストが始まりました。 今期3回目、2学期期末テストです。 その他の中学校は来週からスタートが多いです。4回目のテストの学校もありますね。 年間5回と4回の学校が町田市内でも別れているのですが、回数もスケジュールもテスト内容も統一して欲しいものです。 特にテスト内容は差がありすぎますね。 さておき、鶴川中学校は五科目では、初日に理科・社会、2日目が国語、3日目が数学・英語という順です。 すでに通常受講されている数学や英語のテスト範囲が終わっていて仕上げも出来ている生徒さんは、テスト直前で理科など他の科目の学習をすることが出来ます。ICTを使ったセルモのメリットと思います。講師陣も五科目フォローできるよう、日頃から科目毎の指導を習得しています。 ただ、テスト範囲が終わっていない生徒さんは、まずは受講科目の得点を上げてもらうことが大事なので、まずは受講科目を優先して学習します。 ところが、今回鶴川中学校2年生の理科についての相談がとても多くありました。 それは、気象分野の学習で「気圧」の計算方法が分からない・・というものです。先週末あたりから、複数名の生徒さんから同様の声が寄せられました。 テスト範囲が終わっている生徒さんであれば、分からない箇所を学習することは差し支えないのですが、そうで無い生徒さんは判断が難しいところです。 ただ、ご相談を受ける内容が結構大変で、「公式や計算は全く分からない。」「このままだと、該当範囲は0点だと思う。」という感じなのです。 そもそも「気圧って何か分かっているの?」と質問しても答えられる生徒さんがほとんどいません(やばい)。 そこで急遽テスト前日直前でしたが、水曜日に登校された2年生の生徒さんには、本人が希望すれば理科の気圧の勉強をしてみることにしました。 結果、一人の生徒さんを除いて全員が理科を希望しました。 気圧の学習をフォローしてみて分かったことは、 ①そもそも用語を理解しないままテスト前日になってしまった(重力と圧力の違い、圧力の計算=気圧の計算と同じであること等)。 ②計算を実施するにあたり、小学校で理解しておくべき単位変換や桁の移動ルールを正確に把握していなかった。 の2点が大きな課題でした。 ある程度事前に予想はしていましたが、ほぼ全員が共通した課題を持っていました。やはり学習の積み重ねが重要とご理解頂けるかと思います。 ①については、実際に地球上にいる生徒さん自身を例えに噛み砕いて説明したところ重力を理解出来ました。圧力も生徒さんの手にものをおいた時に、何を感じるか実験してみることで、圧力を理解してくれました。 「重力があるからこそ、圧力を感じることができるんだよ?」と話すと、「そうかあ〜。」と目が見開いた男性生徒さんが印象的でした(笑)。 ②については、1メートル=100センチ、1キログラム=1,000グラムの単位変換ルールの確認から(きちんと覚えていない人も多いです。)、ヘクトを表すh記号の役割とは、そして実際に圧力の計算公式に当てはめた時に、どのように分数の計算をするか、0が沢山ついた数字の桁の移動の考え方、要は学校の理科の授業では「知っていて当然」とされる知識について、全て確認しなおしたのです。 「ちなみにヘクトはギガやメガなどの単位の仲間なんだよ?」と伝えたら、「メガマックの?」と答えた生徒さんが良いですね(笑)。「メガは10の6乗、つまり100万倍だよ。」と教えてあげたら、「100万倍も大きく無い!」と怒っていました。今は、そこにこだわるタイミングではありません(笑)。 これ以上噛み砕き様が無いレベルまで噛み砕きました。同じ内容の説明を7,8回行ったので、水曜日は大変疲れました(笑)。 そして何よりも大事なことは、生徒さん自身に解いてもらい、自分で答える・計算できるようになることでした。 時間が90分〜120分程度しか無かったので、完璧に仕上げる・・とまではいかなかったかもしれませんが、取り組んだ生徒さん達は「最低限」理解できたかなと思います。 昨日登校した生徒さんに「理科どうだった?」と聞いたら、「気圧だけは出来た!」と言ってくれました。 「気圧だけ」という言葉が微妙ですが(笑)、20点程度配点があったようなので、出来ただけでも良かったかなと前向きに捉えましょう。 しかし生徒さんたちには、「これは本質的な勉強法では無いよ。そもそも気圧を学校で勉強したのは随分前なのだから、分からなければその時点で学校の先生に聞くことが出来たよね?」と伝えておきました。みんなその意味を理解してくれると嬉しいです。 そして昨日は・・。 おなじく中学2年生に、金曜に控える国語をフォローしました。国語も範囲が複数ありますので、「詩」「熟語」「敬語」に絞って学習しました。 熟語や敬語は直前に付け焼き刃的に学習しても点数につながらないケースも多いです。普段から本を沢山読んだり、語彙を意識的に習得する作業が大切です。 それでも帰り際に、「中原中也の詩の意味や背景がようやく分かった!」「尊敬語と謙譲語の違いが理解出来て良かった。」と言ってくれたので、やった甲斐はあったかなと思います。 2年生はもう受験期に入っている意識を持って、学校の授業受講時や自宅での学習も意識改革が進んでいくと良いですね。 カテゴリー: セルモの教室長BLOG 忠生教室 教室のこと 木曽教室 鶴川教室 2022.11.11