「方程式の利用」と「関数」は、2学期の大きな壁になる![代表:宮谷]
現在、1学期期末テストの結果報告を順次いただいておりますが、各科目で80点以上を獲得した生徒さんが多数おり、大変素晴らしい成果となりました!

近年の学習指導要領の改訂により、教科書の内容は年々難化しており、平均点が50~60点だった科目が、40点台に落ち込むことも珍しくありません。そうした状況で80点以上の得点を取ることは、本人の努力の賜物であり、大いに称賛すべきことです。
一方で、今回の結果に満足できなかった生徒さんもいらっしゃると思います。そのような場合、2学期での挽回に向け、今の時期からの取り組みが非常に大切になります。
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【2学期の学習は内容もボリュームも大幅アップ】
2学期は、1学期以上に学習内容が難しく、学習量も一気に増加します。
このタイミングで成績を「維持」もしくは「改善」していくためには、夏休みを含めた今の時期に、各教科を精密に学習していく必要があります。
特に注意すべきは「数学」です。

毎年、多くの生徒さんがつまずく単元が登場するのです。それが「方程式の文章題」と「関数」の2つです。
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【① 方程式の文章題】
各学年で以下のような単元に取り組みます:
•中1:一次方程式の利用
•中2:連立方程式の利用
•中3:二次方程式の利用
いずれも、小学校で学習した割合・速さ・濃度・売買計算・図形などの知識と、方程式を組み合わせて解く応用問題です。

しかしこれらは、小学校時代から多くの生徒が苦手とする内容です。十分な理解が無いまま中学校に進学した生徒さんは、当然のように中学の応用問題でも苦戦します。
本質的な理解には、小学校範囲の復習も必要になり、定着までに時間がかかるのが特徴です。
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【② 関数の学習】
•中1:比例・反比例
•中2:一次関数
•中3:二次関数
関数の単元は、小学校の「伴って変わる量」の単元がベースとなっており、知識の連続性が必要とされます。
比例定数・変域・変化の割合・計算公式など、用語の理解や計算方法が複雑で、途中で理解を諦めてしまう生徒さんが多く見られます。
こちらも、背景には「割合」や「単位量あたりの大きさ」への理解不足があります。

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【小学時代の準備と、現在の課題】
小学校4年生くらいから当教室に通っている生徒さんは、割合や単位量などをじっくり指導してきたため、比較的スムーズに進められているケースが多いです。
一方で、中学生から入塾した生徒さんや、小学校高学年で苦手意識が残っていた場合、これらの単元が大きな壁となって立ちはだかります。
実際に、すでに中2で一次関数に入った生徒さんが、学習を進める中で1年生の比例・反比例や小学校の割合までさかのぼって復習しています。

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【復習の時間が確保できない場合は、夏期講習を!】
このような「さかのぼり学習」が可能なのは、授業時間にある程度の余裕がある生徒さんです。
学習時間が限られている場合、通常授業だけでは過去の単元に戻る時間を確保することが難しくなります。
そこでご提案したいのが、「夏期講習の活用」です。
夏休みは、復習や弱点補強に最も適した期間です。この時期を使って「割合」「比例」「方程式の応用」など、苦手な単元の総復習を行うことで、2学期以降の理解が大きく変わってきます。

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【夏期講習のご希望について】
もし「この単元を集中的に復習したい!」というご希望がありましたら、ぜひ教室までご連絡ください。
「先生、〇〇に関係する単元を夏期講習で総復習してください!」という形でお知らせいただければ、個別にカリキュラムをご提案いたします。
2学期に向けて、大きな差が生まれるのがこの夏です。ぜひご活用ください!