セルモの教室長BLOG

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大学入試の実情2 [教室長:松本]

高校入学後、大学への進学を考える生徒も多いかと思います。


近々、リアルな大学受験の体験記なども予定しておりますので、ご期待ください。


さて、大学進学は2通りあります。


①高校時代の評定平均で指定校推薦または総合型選抜を選択する


②学力をつけて一般受験で進学する


①ですと3年間の評定平均が3.5以上必要な場合が多いです。この場合、1学期の中間テストから油断できません。届かない場合は英検や漢検の準2級という条件をクリアする必要があります。いずれにせよ、高校部の生徒の成績には目を光らせておく必要があります。


②の場合は共通テスト(非常に難化しています)、一般入試となり、高い学力が求められます。以前、東進衛星予備校の高校生を教えていたころ英語の長文読解をサポートしていましたが、机の中から架空の生物が出てくる話で仰天しました。


しかし、一番の問題は「どの大学のどの学部に行くのか」ではないでしょうか。また、「その出口には何が待ちかまえているか」も考える必要があります。


たとえば、国家試験に受からない大学の薬学部に行ってしまったら、もはや笑えません。


国際系や環境系の学部に行っても、スペシャリストにはなれない可能性が高いです。


大学進学をする生徒たちが高校の上位5割ですと、日東駒専の偏差値50は上位5割の真ん中にいる必要がありますので、決して高校生の平均ではないのです。


福沢諭吉は「学問のすゝめ」の中で、天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずという平等な社会は妄想で、学ぶものは貴人や富人になり、学ばざるものは愚人や下人になると書いています。


「学ぶ」とは決して勉強だけではないですよ。私は何かに打ち込んで努力をすることが学びだと考えています。


勝海舟は穴の開いた天井から雪が入り込む中、オランダ語を学びました。


吉田松陰は処刑される直前まで牢獄で勉強し、他の囚人たちにも教えました。


私たち日本人は世界で一番誠実で勤勉です。それは海外に行けば一瞬で気づきます。


誇りをもって学び続けましょう!


参考:CASTDICE


【第5回】日帰り合宿勉強会 開催レポート![代表:宮谷]

昨日 12月13日(土) は、年内最後となる受験生向けの日帰り合宿勉強会を実施しました。

11月15日からスタートし、今回で 第5回目


あっという間に折り返し地点です😊

会場は、「ぽっぽ町田」でした!


それではレポートをお届けします。


① 集合

今回は 2名の生徒さんが遅刻 しました。


理由は

・バスが混んでいて間に合わなかった

・家を出るのが遅れた

とのことでした。

ただし、2名とも 今回で2回目の遅刻 です。


遅刻は特定の生徒さんに偏る傾向がありますが、他の生徒さんに開始を待ってもらいました。


これから冬期講習、年始には合宿勉強会の後半も始まります。


しっかり改善してほしいと思います。遅刻した生徒さんの各ご家庭では、今一度出発時間の見直しをお願いします。


② 令和7年度 東京都立高校 数学・大問5(三平方の定理) 演習・解説

数学の大問5は、三平方の定理を用いた立体図形の問題です。


本来、この時期には学校でも三平方の定理の授業が始まっていなければならない単元ですが、


一部の学校では授業進度が遅れており、まだ未習の生徒さんいました。


セルモ内でも

・すでに学習を終えている生徒

・まだ未着手の生徒

理解度にばらつき がありました。


そのため演習前に、

・三平方の定理の基本的な考え方

・直角二等辺三角形、直角三角形の辺の比

について整理してから演習に入っています。


解説を聞いて感じたと思いますが、

令和7年度の大問5は比較的、難易度が低め でした。


「これなら自分でも解ける」と感じた生徒さんも多かったと思います。


全員が 問1は必ず正解

中堅校以上を目指す生徒さんは 問2も確実に得点 してほしいところです。


③ 令和7年度 東京都立高校 理科・大問3(地学) 演習・解説

理科の地学分野です。

大問になるかどうかは年度によりますが、地学が出題されない年はありません

一方で、地学は

・苦手な生徒さん

・あまり関心のない生徒さん

が多い単元でもあります。


※ただ一人、地学が大好きな女子生徒さんの目がキラキラしていたのが印象的でした😇


そこで今回は、

まず 基礎用語(特に岩石の種類と特徴) を整理し、その後に演習へと進みました。


地層の考え方、火成岩と堆積岩の違い、

さらに火成岩も できた場所によって名称や特徴が異なる 点は重要です。


出題可能性が高い分野ですので、

名称・特徴は確実に暗記 しておきましょう。


④ 令和7年度 東京都立高校 理科・大問4(生物) 演習・解説

続いて理科の生物分野です。


昨年度の大問4は、近年出題頻度の高い 細胞分裂 がテーマでした。


地学と比べると専門用語が少なく、

学習時期も比較的新しいため、理解しやすい生徒さんが多かった印象です。


ただし特徴的だったのは、

解けた生徒さんと解けなかった生徒さんの差が非常に大きかった 点です。

・満点、または満点近くの生徒さん

・0点の生徒さん

と、はっきり分かれました。


細胞分裂・遺伝分野は出題可能性が非常に高い ため、ここは 必ず復習しておきたい重要単元 です。


⑤ 令和7年度 東京都立高校 社会・大問2(世界地理) 演習・解説

社会の大問2は 毎年、世界地理 です。


今年は

・定番の 気候(雨温図)

・自動車産業、航空機産業など 工業を中心とした問題

が出題されました。


これらの分野を学習・復習できていない生徒さんは、

ほとんど手が出ない内容 でした。


国名、その国の産業(工業・農業・漁業・サービス業)、

そして気候の特徴は セットで暗記 が必要です。


演習後には

・自動車産業・航空機産業の主要国の整理

・世界6つの州と53か国の名称テスト

を実施しました。


名称テストの結果は、

最高点:59点中37点

最低点:4点


国名を直接答える問題は少ないですが、

知らなければ解けない問題が多い のも社会の特徴です。


今回の内容は、必ず復習して定着させてください。

社会は難問が多い科目です。


辛抱強く、コツコツ取り組んでいきましょう。

大学入試の実情 [教室長:松本]

お休み中失礼いたします。これから先を見越して、現在お子様が高校生またはこれから高校生になる保護者様に是非読んでいただければと思います。


大学は時代の変化に応じて変化しており、求める人物像も変化しております。それに伴い入試制度も変わってきております。


30年前は3人に1人が浪人していましたが、現在は10人に9人が大学へ現役進学しています。


[受験生と大学 1990年と2022年比較]


・高校卒業者数 180万人→99万人

・大学数 500校→800校

・現役進学率 19%→55%


[選抜方法 2014年と2024年比較]


・一般選抜 56%→41%

・総合型選抜 9%→19%

・推薦入試 35%→26%


選抜方法は人物優先となり、総合型選抜では学力・面接・小論文・ブレゼン・デスカッション等で学生を評価し、現在は実に約53%が高校3年生で大学進学を決めます。


総合型選抜の利点は大学側がほしい人物像を選ぶことができ点です。


(例)法政大学 文学部地理学科→ 三度の飯より地図が好きな人

(例)早稲田大学 文化構想学部→ 日本文化を海外に発信できる人

(例)東北大学の総合型選抜は学力試験が入っています

 ※ 高校の成績を見る大学と見ない大学があります


[総合型選抜の双方のメリット]


大学側

・点数では測れない多様な学生が集められる

・早期に学生数を確保できる


受験者側

・点数以外の得意分野・経験で勝負できる

・進学先が早く決まり安心


一方、総合型選抜を突破するには人生のエピソードや自己分析能力が求められ、お子様に経験を積ませることにお金を使う余裕があるかどうかは今後も各家庭間格差に拍車をかけることが考えられます。ボランティア活動を数日間やっただけでは焼け石に水で、例えば青山学院大学では2年間という長いボランティア経験を求めています。


この年齢で深く自己分析させることが今後の人生に大きな違いを生むとも言われています。


[問われる不平等感]


GMARCHなどへ一般選抜で合格した生徒と総合型選抜専門の塾に行って塾講師による代筆書類などで合格した生徒が混在することになり、就職の際は雇用する側にも高度な採用試験が求められます。ただし、経験上AO入試(現在の総合型選抜)で合格した生徒は普通に優秀でした。


[大学入試の流れ]


大学入試は高校3年生の9月1日から出願が始まります。

・総合型選抜は9/1~出願→10月試験→11/1~合格発表(複数回あり)

・学校推薦型選抜は11/1~出願→11月~試験→12/1~合格発表

・一般選抜は1月~大学入学共通テスト、一般選抜

※ 今後は2月1日より前に学力試験入試が可能になり、それは増加傾向にあります。


以上のように、大学受験事情は30年前とは違うので、アドバイス方法も変わります。


色々頭が痛いですね。


小川高等学校では1年次に夏休みの課題で大学のオープンキャンパスへ行き、二年次に上級学校見学で大学にいきます。高校生にもなれば、自分で進路を選択していかなければなりません。大学で将来が決まるとは言いきれませんが、高校卒業後、大学卒業後は社会という荒波に放り出されます。それまでに負けない心、思考力、人間力をつけてほしいと願います。


(参考資料)

【受験戦争】総合型選抜(AO入試)vs一般入試…どっちが社会で活躍できる?

歴史が苦手なら [教室長:松本]

体系的に捉えること、それはどの教科にも言えることかもしれません。


日本史(特に受験向き)の学習方法についてご提案します。


  1. 時代を順番に覚えてください。その際、3つセットにしてください。

(縄文・弥生・古墳)布を着ている状態

(飛鳥・奈良・平安)着物を着ています

(鎌倉・室町・江戸)着物に刀をさしました

(明治・大正・昭和)刀を銃に変えました


  1. 縄文・弥生・古墳は基本出題されません。

  2. その他、各時代にはテーマが存在します。


飛鳥・・・日本の形成

奈良・・・仏教と土地制度

平安・・・権力の移り変わり

(天皇→貴族→上皇→武士)


鎌倉・・・力強い武士の文化

室町・・・弱い幕府

江戸・・・厳しい時代を三大改革で乗り越え、開国へ


明治・・・二つの戦争

大正・・・第一次世界大戦

昭和・・・第二次世界大戦


  1. 用語を各時代の引き出しに入れていきます。


・大化の改新・壬申の乱・天武天皇(国号を日本、大宝律令制定)→飛鳥

・東大寺・墾田永年私財法→奈良

・桓武天皇・藤原道長・白河上皇・平清盛→平安

・源頼朝・金剛力士像→鎌倉

・応仁の乱から戦国時代・安土桃山時代へ→室町

・関ケ原の合戦・島原天草一揆・鎖国・三大改革→江戸

・日清戦争・日露戦争→明治

などなど。


しかし、読んでもわからないことが多いので、通常授業や季節講習の中で一人ひとりに伝えている状況です。


その他、地理や公民にも体系化するコツがあります。


忠生教室は現在若干名新規生徒の受け入れが可能です。お蔭様で冬期講習はほぼ満席ですが、学びたい意欲のある生徒さんはどうぞお問い合わせください。


忠生教室の生徒や卒業生たちは皆良い子たちばかりですので、ご安心ください。


算数の当該学年の学習が終わる前に… [代表:宮谷]

生徒さんの当該学年の算数が終わりに近づくケースが増えてきました。

映画の「Fin.」のイラスト

昨日も小学3年生の生徒さんが、ついに3年生の最終単元まで到達しました。

ゴールテープを持つ人のイラスト

先週は5年生、先月中旬には6年生が当該学年の基本単元を修了しています。

ゴールが決まったイラスト(女子サッカー)

さて、「学年内容が終わったら何をするのか?」という点について、セルモでは明確なステップをご用意しています。


① まずは“総まとめ問題”で理解の最終チェック

チェックボックスのイラスト(赤)

どの学年でも共通ですが、単元を最後まで終えたら、まずは1年間の総まとめ問題を行います。


総まとめ問題を通して「本当に理解が定着しているか」を確認します。


理解にあいまいさが残っている単元があれば、そこに戻って復習を行います。


特に6年生は、中学校数学の土台となる4〜6年生の内容をしっかり確認することが必須です。実際に、いま6年生の総まとめ問題を解いている生徒さんの中には、色々課題が見つかり都度指導しています。

何かを発見して驚く人たちのイラスト


実際、中1で入塾される生徒さんの多くがつまずくポイントは、

  • 分数・小数の計算

  • 図形の基本事項(例:直角二等辺三角形)

  • 割合を中心とした文章題で必要な知識


といった「小学校内容の理解不足」です。


先週末の日帰り合宿勉強会でも「直角二等辺三角形の意味を忘れている」生徒さんが複数いました。また理解の割合計算の知識が必要な問題が計算出来ない人も。

建築中の家のイラスト


だからこそ、小学生のうちにしっかり理解を固めることが重要なのです。家と一緒で、しっかりした土台のうえに、次の知識を積み上げたいものです。


② 発展・応用問題で“算数の楽しさ”に触れる

桜の木のイラスト

基礎固めが進んだ生徒さんには、当該学年の発展・応用問題にも取り組んでもらう場合があります。


保護者様からのリクエストで実施することが多いですが、目的は、

「算数の楽しさを知ってもらうこと」

です。


教科書には載っていないけれど、

“今の学年の知識で十分解ける”

という面白い問題を扱っていきます。


中学受験レベルの思考問題も扱いますが、中学校の数学で役立つ内容も多く含まれており、ご希望があれば対応いたします。


③ 基礎と応用が終わったら、いよいよ次の学年へ

再生ボタンのイラスト(早送り)

①or②を終えたら次の学年内容に進みます。


特に小学6年生は、中学1年生の入学前に最低限、

  • 素数

  • 正負の数

  • 文字式の計算

ここまでは終えておきたいところです。


理由は明確で、

中学校の授業スピードが非常に速いからです。

速い矢印のイラスト

入学後しばらくはオリエンテーションで授業が進みませんが、GW明けから一気にペースが上がり、ここで脱落する生徒さんが毎年かなり出ます。学校によっては半数が脱落します。


そして残念ながら、学校は脱落した生徒さんを個別にフォローしてくれるわけではありません。

雪山を転がり落ちる人のイラスト

坂道を転げ落ちるがごとく、理解できないまま時間だけが過ぎてしまうケースも多いのです。


さらに昨今は、先生が二人体制で“別々の単元を並列で進める授業”が行われる学校もあり、これも難易度を引き上げています。


そのため 先取り学習の価値は以前より高まっています。

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