通常授業で国語を選択していない生徒さんが、テスト対策期間に国語の学習に取り組もうとすると、想像以上に時間が掛かります。

その理由はいくつかありますが、代表的なポイントを挙げてみましょう。
① 漢字の読み書きに時間が掛かる
一番の要因は「漢字の読み書き」です。
学習指導要領の改訂ごとに出題漢字が増えており、1単元あたり覚える漢字は平均30〜40語ほど。
テスト範囲が6単元前後となると、200語近い漢字が対象になります。
しかも「読み」と「書き」の両方を覚える必要があるため、実質400語分の学習量です。
学校の授業前後に漢字練習の時間を取っていない生徒さんは、一から覚え直しとなるため、1〜2時間では到底終わりません。
さらに、ただ覚えるだけでなく「意味の理解」も重要です。

読書量の減少により語彙力が低下している生徒さんも多く、辞書で意味を調べながら進める必要があります。
この作業がまた時間を要します。
② 古典・文法の学習に時間が掛かる
国語の先生によって出題傾向は異なりますが、バランスを重視する先生の場合、必ず「古典」と「文法」が含まれます。

例えば、鶴川中2年生の期末テストでは「平家物語」と「助詞」が出題されました。
しかし、古典や文法はどうしても生徒の関心が薄く、授業内容をしっかり聞いていないケースも見られます。

その場合、テスト対策では問題演習だけでなく、
古典は、教科書の読み直し → 現代語訳の確認 →問題演習→ワーク演習
文法は、文法ルールの学び直し→問題演習→ワーク演習
といったステップを踏む必要があり、これも非常に時間が掛かります。
③ 対策全体での学習時間
これまで述べた「漢字・古典・文法」の学習だけで、かなりの時間を要します。
生徒さんにより異なりますが、一から学習する前提だと最低でも5-6時間は掛かるのでは無いでしょうか。





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