今週は天候が安定しませんね。

晴れたり、雨が降ったり・・。一度しまった毛布を取り出したり・・。
洗車した車がすぐに汚れたり・・。
物事というのは、なかなかスムーズにいかないものです。
生徒さんの学習も同じですね。
鶴川教室では、中学1年生になったほとんどの生徒さんが、学校よりも先の数学の先取り学習に取り組んでいます。春休みで「さかのぼり学習」を卒業しました。

数学の一番始めは、「素数・総因数分解」と「正負の数」の学習です。

昨年変更された教科書から、一番はじめに素数が登場したのですが、結構突拍子が無いというか、素数というのは何のために学習するのか、生徒さんにきちんと伝えることが重要です。最終的には中学3年生の因数分解に繋がっていきます。

また、正負の数は、「数字感覚」が苦手な生徒さんに取って鬼門です。「数字感覚」が苦手な生徒さんにとっては、マイナス側の数字の大小の区分が付きづらいのですね。

例えば、-8と-2を比較すると、-8のほうが小さい数字ですが、生徒さんはどうしても8と2という絶対値を比較してしまいます。

次に、正負の数の加法(たし算)と減法(引き算)も鬼門です。次々に鬼門が出てきます(笑)。

何が鬼門かというと、この正負の数の加法と減法は、2つ解法があることです。
第一解法は、
+8-(-2)
=+8+(+2)
=+(8+2)
=+10
という解き方。
第二解法は、
+8-(-2)
=+8+2
=+10
という解き方。
答えは同じになるのですが、そもそも小学校の算数では問題一つに解法は一つで習ってきたので、中学校の数学では複数の解法があることに生徒さんは混乱します。

指定された解法で解かなければいけないので、答えがあっていても式が異なっていて誤答と取られる場合があります。

子供たちは、この大人が考えた「理不尽さ」に憤慨します(笑)。

大人からしてみると、同じ答えを求めるために、「複数の考え方がある=思考力を鍛える」ことを目的にこのようにしているのですが、子供たちは「面倒さ」が先立ちますよね。
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したがって私達は正負の数の加法や減法を始める前に必ず「複数解き方があり、それぞれの解き方を使いこなせるようにしていくのが中学校の数学の特徴」であることを伝えるようにしています。もちろん、その目的も伝えます。

というように、4月から5月のGW前あたりに学習する内容だけでも、いくつかの「鬼門」があり、生徒達は順番につまずいていきます。

最初の鬼門でつまずいて、その科目の学習に意欲を無くす生徒さんも多いです。いずれにせよ、全くつまずき無しに進む生徒さんは少ないので、つまずくのであれば「学校の授業が始まる前につまずく」ほうが良いですね。
塾でつまずいておけば、「まだ学校で学習するまでに時間はあるから、つまずいても大丈夫だよ?きちんと説明するから安心してね!」と声を掛けられます。





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