4月8日(金)更新
ふにゃふにゃ・・という表現が適切かどうか分かりませんが、椅子、特にオフィスチェアのように脚が回転する椅子にきちんと座れない生徒さんがいます。
脚を固定した椅子だと下半身が安定するので、ある程度座れるのですが、そういった椅子でも5分10分経つと、落ち着きが無くなる、背筋が極端にまがりノーっとしてしまう、机に頬杖をつく、机に突っ伏してしまう、中にはそのまま寝てしまう、そういった姿の生徒さんがいます。
こういった状況が顕著なお子さんは、フロッピーインファント(筋緊張低下症)かもしれません。
低緊張の子どもは、姿勢がよくなかったり、体がふにゃふにゃとした印象を与えるため、「だらしない、真面目に取り組んでいない」と思われてしまいます。
しかし実際は、姿勢を維持するための体幹周辺の筋肉が弱く、姿勢を維持出来ないのです。
筋肉が弱いと疲れやすく、すぐに身体がふにゃふにゃとなってしまいます。それを見た周囲からの勧めで、休憩を取ったり、身体を動かしたり、気分転換を進められますが、それを嫌がるケースも多いです。自分の思う通り身体が動かないので、不安に感じるからです。
この低緊張も、その種類や原因が様々ですので、専門家による診断が必要になります。

治療法は、理学的療法(いわゆるリハビリ)が中心となります。理学療法は、国家資格を持つ理学療法士さんにお願いする必要があり、いつでも治療を受けられるというわけではないですから、治療計画が必要です。自宅でも実施できるトレーニングアドバイスも受けると良いと思われます。
いずれにしても、顕著な傾向が見られたら、声がけや時間の経過を待つだけでは改善は期待出来ませんので、早めに専門機関に相談されることをお勧めいたします。改善にも時間が掛かりますからね。





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