算数の当該学年の学習が終わる前に… [代表:宮谷]
生徒さんの当該学年の算数が終わりに近づくケースが増えてきました。

昨日も小学3年生の生徒さんが、ついに3年生の最終単元まで到達しました。

先週は5年生、先月中旬には6年生が当該学年の基本単元を修了しています。

さて、「学年内容が終わったら何をするのか?」という点について、セルモでは明確なステップをご用意しています。
① まずは“総まとめ問題”で理解の最終チェック

どの学年でも共通ですが、単元を最後まで終えたら、まずは1年間の総まとめ問題を行います。
総まとめ問題を通して「本当に理解が定着しているか」を確認します。
理解にあいまいさが残っている単元があれば、そこに戻って復習を行います。
特に6年生は、中学校数学の土台となる4〜6年生の内容をしっかり確認することが必須です。実際に、いま6年生の総まとめ問題を解いている生徒さんの中には、色々課題が見つかり都度指導しています。

実際、中1で入塾される生徒さんの多くがつまずくポイントは、
分数・小数の計算
図形の基本事項(例:直角二等辺三角形)
割合を中心とした文章題で必要な知識
といった「小学校内容の理解不足」です。
先週末の日帰り合宿勉強会でも「直角二等辺三角形の意味を忘れている」生徒さんが複数いました。また理解の割合計算の知識が必要な問題が計算出来ない人も。

だからこそ、小学生のうちにしっかり理解を固めることが重要なのです。家と一緒で、しっかりした土台のうえに、次の知識を積み上げたいものです。
② 発展・応用問題で“算数の楽しさ”に触れる

基礎固めが進んだ生徒さんには、当該学年の発展・応用問題にも取り組んでもらう場合があります。
保護者様からのリクエストで実施することが多いですが、目的は、
「算数の楽しさを知ってもらうこと」
です。
教科書には載っていないけれど、
“今の学年の知識で十分解ける”
という面白い問題を扱っていきます。
中学受験レベルの思考問題も扱いますが、中学校の数学で役立つ内容も多く含まれており、ご希望があれば対応いたします。
③ 基礎と応用が終わったら、いよいよ次の学年へ

①or②を終えたら次の学年内容に進みます。
特に小学6年生は、中学1年生の入学前に最低限、
ここまでは終えておきたいところです。
理由は明確で、
中学校の授業スピードが非常に速いからです。

入学後しばらくはオリエンテーションで授業が進みませんが、GW明けから一気にペースが上がり、ここで脱落する生徒さんが毎年かなり出ます。学校によっては半数が脱落します。
そして残念ながら、学校は脱落した生徒さんを個別にフォローしてくれるわけではありません。

坂道を転げ落ちるがごとく、理解できないまま時間だけが過ぎてしまうケースも多いのです。
さらに昨今は、先生が二人体制で“別々の単元を並列で進める授業”が行われる学校もあり、これも難易度を引き上げています。
そのため 先取り学習の価値は以前より高まっています。