【第4回】日帰り合宿勉強会レポート [代表:宮谷]
12月6日(土)・7日(日)は、参加生徒の都合に合わせて 2班に分かれて日帰り合宿勉強会 を実施しました。内容は両日とも同一プログラムです。

6日は 町田市民ホール、7日は 町田木曽教室 で行いました。
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■ 開催前のワンシーン:LINDBERGのライブが同時開催

6日の町田市民ホールでは、ちょうど LINDBERGさんのライブ が開催され、メインホールから懐かしい曲が聞こえていました。
40代以上の方は、きっと「今すぐKiss Me」を思い出されたのではないでしょうか😊
また、阪神タイガースファンの方には藤川球児監督の登場曲「every little thing every precious thing」もお馴染みですね。
ボーカル渡瀬マキさんの喉の「機能性調節障害」が報道されましたが、当日は力強い歌声が響き、ファンの皆様には特別な一日になったのではと思います。
生徒さんには、市民ホールのトイレが観客で混雑していたので、市役所のトイレをお借りして利用してもらいました😇
※警備に確認済み
さて、ここからが本題の 勉強会レポート です。
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■ ① 都立数学 大問4(円周角の定理)

― 基本(1)の正答は約半数。小学校高学年・中学1/2年内容の“忘れ”が大きな課題に。
令和7年度入試では、例年大問1に含まれていた「円周角の定理」が 独立した大問4 として出題されました。

今回の演習では、
•基本問題(1)の正答率:約半数
•証明問題(2)①、応用問題(2)②は苦戦した生徒が多数
という結果でした。
特に(1)が解けなかった理由は明確で、
●直角二等辺三角形(45°・45°・90°)
●三角形の外角の定理
といった、実は 小学生内容 の基本ルールを忘れている生徒が非常に多かったためです。
これらは受験に望む前提知識であり、今回忘れていた生徒さんは絶対に覚えておいて下さい。

証明(2)①は 中2で習う合同条件「二組の辺とその間の角が等しい」 を用いる典型問題。
今まで学校・セルモで何度も使ってきた公式なので、今回解けなかった生徒さんは絶対に覚えましょう。また、対応する辺・角で正しく解答出来ていない生徒さんもいましたので、この点も証明問題では必須の知識となります。

応用(2)②は 昨年度正答率3.8%の難問。
この問題はかなり難問で、私も事前予習では頭を悩ませました(笑)

全員が解けることは無いと思いますが、町田高校や狛江高校など上位校志望者はチャレンジしていかなければなりません。ただし、時間が掛かる問題なので、あまり深入りしてはいけません。時間に余裕があった場合にアプローチする問題です。
■ ② 都立英語 大問4(長文読解)
― ぎっちり1.5ページの長文だが、“探す力”を身につければ得点源に。

大問2→3と段階的に長文対策をしてきましたが、今回は最も分量の多い 大問4 に挑戦しました。
大問4は
•分量は多いが
•4点×7問=合計28点と配点が多い
•すべて選択問題
という、確実に点を取りたい単元です。上位校志望者は全問正解が必須となる大問です。

生徒には事前に「大問4の長文の読み方」を指導しました。
●段落ごとに番号を振る
●各段落冒頭の要旨をつかむ
●小問のキーワード(名詞・動詞)を拾い、その語が書かれた段落を探す
この“探し方”が身につくと、大問4は一気に取り組みやすくなります。
初めて解いた生徒さんはキーワード探しに苦労していましたが、繰り返せば必ず慣れます。
今後も継続して長文トレーニングを行っていきます。
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■ ③ 都立国語 大問4(論説文+200字作文)
― 最大の壁は「200字作文」。テーマ理解とテンプレ活用が鍵。
国語は物語文に続き、論説文+作文の 大問4 に入りました。
生徒が最も苦手としやすいのが 200字作文 です。

作文練習会でも感じましたが、今の中学生は文章を書くこと自体に大きな苦手意識があります。
まず論説文については、文章は難易度が高いものの 「選択のコツを理解すれば高得点が狙える」 単元です。
作文は、事前に伝えていた
「結論 → 理由 → 具体例 → まとめ」
のテンプレート を使いこなせれば満点も狙えます。

実際に上手に書けた生徒もいましたが、練習が始まると“真っ白”になり、書き進められなくなる生徒も一定数いました。
書けない原因は「問題の指図を難しく考えすぎて」、
問題出題者が求めている「テーマと自身の中学3年間での成長と気付き」が結びつけられえていないことです。
誰しも中学3年間の出来事の中に、「成長や気付き」はあったはずです。
生徒さんには、あまり難しく考えず、
部活動、行事、委員会、テスト勉強などから“成長した場面”を2-3個整理してストックしておくように伝えました。
テーマが変わっても、ぶつける内容はほとんど同じだからです。
追記:作文用紙の使い方・誤字脱字・乱雑な字はすべて減点対象ですので、本番を意識した丁寧な作成を心がけましょう。
2-3点減点されている生徒さんが多かったです。
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■ ④ 都立理科 大問5(化学分野)
― 都立特有の言い回しに惑わされなければ、内容自体は基礎的。

前回の大問6(電流・磁界)同様、今回の 化学分野 も多くの生徒が避けがちな単元です。
かくいう私自身も中学生の頃は化学が苦手でしたので、気持ちはよく分かります(笑)
演習前に、
・基本用語
・化学反応式の作り方
・都立化学で頻出の10大反応式
などを資料を使って解説しました。
一見すると文章量が多く難しそうに見える問題でも、都立特有の説明の長さによる“難しさの錯覚”であり、問われている内容は基礎的です。
演習後の解説では、どの生徒さんも熱心に聞いてくれましたが、「何だ!そんな簡単な事を聞かれているのか!」という声も聞こえてきました。
分量が多いと身構えてしまいますが、そうならないための今回の解説と演習でした。
ただし、
原子記号・イオン・反応式は暗記が必須。
配布した「暗記すべき化学反応式」は必ず覚えてください。
化学分野は別途補強回を設ける予定です。

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■ ⑤ 最後に:Fトレ進捗に大きな差が。冬期講習開始までが勝負。
配布している Fトレ(教材1周目) の進捗に、先週以上の差が表れてきました。
•すでに 40ページ以上 進んでいる生徒
•3〜4ページで止まっている 生徒
差は 10倍以上 に広がっています。
初回の勉強会からすでに3週間が経過していますので、40ページ進めている生徒は「1日2ページ」の約束をきちんと守ってくれている証拠です。
もちろん、それぞれに事情はあると思いますが、受験は皆同じ条件 です。
Fトレが終わらなければ、冬期講習で扱う 都トレ(教材2種類目) に入れません。
冬期講習まで残りわずかですので、ぜひ計画的に取り組んでください。
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